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蜉蝣峠 [新感線]

いのうえ歌舞伎・壊PUNK 『蜉蝣峠」
東京公演:2009年3月11日(水・プレビュー公演)~2009年4月12日(日)@赤坂ACTシアター
大阪公演:2009年4月21日(火)~2009年5月7日(木)@梅田芸術劇場メインホール
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赤坂サカスでイベントがやっていて、リハーサルだけれど中村あゆみさんの「翼の折れたエンジェル」を数十年ぶりに生で聞くことが出来た。
もう少し大掛かりなイベントかと思って、早く行ったけれど…
まぁ~小学生が喜ぶ位のイベントだった。。。
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ACTシアターをフラフラしていると、久々に近くで桜を見ることが出来た。
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【ものがたり】パンフレットより

人はあれを、天災だの、流行り病のせいだの言うが、そうじゃねぇ。
わしはこの見えない目で、確かに見たんでさぁ
二十五年前  うだるような暑い日だった。
突然この町の大通りに、魔物のような大男が現れた。
耳をつくざく悲鳴の中、
逆手に持った包丁が道行く者の首を切り落とした。
振り回す鉄下駄が、グシャリと音を立てて次々と頭を砕き割っていった。
百を越す死体の中、生き残ったのはこの盲のわしと、
まだ年端もいかぬ男の子が一人。
それ以来この町は、仏様にも見捨てられちまった。
今日も、明日も、明後日も、
死んだ親分の跡目をめぐって馬鹿と阿呆が血を流す、
まるで蟻地獄のような街でさぁ。
ただね……帰ってきたんですよ、あの子が。
いい大人になってね。
あの事件の衝撃で、過去の記憶をなくしてはいますがね。
でも、近寄っちゃあいけませんよ。
今日一人、あいつ、人を殺しやがった。ひでえ傷だった。
刀を手にしたら、あいつ自分でも
何をするかわからねえらしいんですよ……。
飢えと暑さで頭がおかしくなると、
人は蜉蝣の向こうに幻を見る。
一体奴は自分の心の闇の中に、どんな過去の幻を見ているのか……。
え?名前ですかい?
そいつの名は、闇太郎。
人呼んで、蜉蝣の闇太郎。

出演者
古田 新太  闇太郎
堤  真一  天晴
高岡 早紀 お泪

勝地  涼  銀之助
木村  了  サルキジ・おるい

梶原  善  がめ吉

粟根まこと  流石先生
高田 聖子  お寸
橋本じゅん  立派の親分

作:宮藤官九郎
演出:いのうえひでのり

登場シーンで堤さんがシャモリ(軍鶏の被り物)で登場した時、キャラメルの岡田達也さんのコッコちゃんを思い出し、是非に競演してもらいたいと思う。(多分、キャラメルサポーターの多くが思ったはず。)
1幕はテンポ良く話が進み、あっという間に終ってしまった感があるが、2幕は回想シーンが多く少々テンポダウンが感じられた。
あんなに回想シーンを入れなくても良いんじゃないかと思う。
タイトルに“歌舞伎”とあるが、普段観ている歌舞伎ではないだろうなぁ~と思って観に行ったけれど、想像通り“傾く”方の歌舞伎だった。
そういう意味でタイトルを付けたのかな????別に歌舞伎って入れなくても良い気もするが。
いのうえさんの作品は心で感じるというよりも体で感じると言う作品が多いのだろうか?
観ている間はとっても楽しくて、ワクワクしながら観ているんだけれど、近年観ている作品は、観終わった後は、気持ちには残らないんだよなぁ~
私の体調の問題も大いに関わって来ているんだろうけれどね、まぁ~その場で楽しければそれで良いんだけれど。

いのうえ作品・新感線を観慣れれば、また変わってくるんだろうか?

闇太郎はいつどの辺りから記憶が戻ったのだろうか?
ろまん街に戻ってきた辺りだろうか?役人を刺し殺した辺りだろうか?天晴が指摘をしたあたりだろうか?

新太さん、舞台の上に立つとなんであんなにかっこよく見えるんだろう?
特別かっこ良い役ではないし、殺陣だって堤さんの方が断然見栄えだって良いのに、不思議。

堤さん、立ち振る舞いそのものがかっこ良過ぎ。
殺陣のシーンなんて観ているだけで、ぞくぞくしたし。
舞台で観るのは初めてだけれど、声も良いし次もステージはチャンスがあれば、是非に観てみたい。

高岡さん、相変わらず色っぽいです。『表裏源平蛙合戦』を観た時は、発声の仕方が微妙に受付けなかったんだけれど、今回はあまり気にならず。
立て続けで色っぽい役を観ているので、次回観る時は違う一面も見てみたいと思うけれど難しいかな?

梶原さん、一度舞台を観てみたかった。ずっと前屈みの姿勢を保ち、相当大変だろうなぁ~と思う。
こう言う癖のある俳優さんはTVで見るよりも舞台で見たほうが断然輝き度が違うなぁ~と感じる。

 


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