カレッジ・オブ・ザ・ウィンド

演劇集団キャラメルボックス　30ｔｈ　vol.2『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』
神戸公演：2015年5月9日（土）～2015年5月14日（木）＠新神戸オリエンタル劇場
東京公演：2015年5月30日（土）～2015年6月14日（日）＠サンシャイン劇場

201年6月6日（土）18：00　1階20列20番

【ものがたり】ちらしより

8月、大学生の高梨ほしみは、家族6人でキャンプに出かける。
それは、年に一度の家族の行事。
ところが、キャンプ場に向かう途中で、事故が起こり、家族全員を失ってしまう。
ほしみだけは軽傷で済んだが、直ちに病院に運ばれる。
すると、亡くなったはずの家族もついてくる。
その姿は、ほしみにしか見えない。
なぜなら、彼らは幽霊だから。
バラバラだった家族が、ほしみを見守ることで一つになる。
しかし、いつかは別れなければならない。
ほしみが家族と過ごす、最後の夏……。

出演者
高梨ほしみ　　原田樹里
鉄平　　畑中智行
あやめ　　渡邊安理
菊川　　多田直人
ギンペイ　　福本伸一
（ラッパ屋）
ナミコ　　西牟田恵
タケコ　　真柴あずき
ツキエ　　小林春世
ヨウタ　　木村玲衣
藤枝　　林貴子
松倉　　大森美紀子
萩本　　森めぐみ
薄田刑事　　関根翔太
蒲原警部　　筒井俊作

脚本・演出：成井豊

何度観てもとっても素敵な作品。
前回の再演たくさん観たのに少々忘れていた感もあり、嫌な記憶もたくさんあったけれど、嫌な記憶を全て消してくれるパワーがみなぎっていた。
キャラメルの初期の作品なので、時代背景とか変わっているからたくさん改訂しているけど、作品の根底にある強さは変わらない。
ほしみを演じている樹里ちゃんの持ち前のエネルギーがほしみの強さと優しさを物凄く感じさせてくれた。
個の役者の魅力は大切。
でも、演じるので技術はもちろん本当に大切。
その二つの魅力が存分に出ていた。

旗揚げメンバーの真柴さん、大森さん素敵だし、中堅、若手もみんな輝いていて作品をより魅力的にしていた。


私が成井さんの作品に対し魅力を感じるのは負のエネルギーが根底にあるけど、負のエネルギーをプラスに変えていく強さが好きなんだよね。
成井さん年齢を重ねているから生き方や考え方変わっていると思う。
最近、新作オリジナルに対し魅力を感じないことが本当に多い。
変わること、新しくことを取り入れることは大事。
でも、根底にあるものは変わってはダメだと私は思う。
セリフに魂を感じる作品を書いて欲しい。
そんなことを強く願う。

タグ：演劇集団キャラメルボックス　カレッジ・オブ・ザ・ウィンド　サンシャイン劇場