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十二月大歌舞伎 [歌舞伎]

松竹創業120周年『十二月大歌舞伎
2015年12月2日(水)~2015年12月26日(土)@歌舞伎座
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2015年12月20日(日)11:00 3階西の10番
2015年12月20日(日)16:30 3階4列29番

久々に歌舞伎座で昼夜。
今回は昼夜両方観たかった。
昼も夜も上演時間短かったので、体的には楽だったかな。

「本朝廿四孝 十種香」
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【ものがたり】公式HPより
 

越後の大名長尾謙信の息女八重垣姫は、許婚の武田勝頼が切腹したと聞かされ、館の一間で弔っています。実は勝頼が切腹したというのは計略で、花作りの簑作に姿を変えて、腰元濡衣と共に長尾家に奉公していました。二人の目的は、謙信が預かる武田家の重宝諏訪法性の兜を奪い返すことだったのです。八重垣姫は勝頼と瓜二つの簑作を見て一目で恋に落ち、濡衣に仲立ちを頼みますが…。

出演者
八重垣姫  七之助
武田勝頼  松 也
腰元濡衣  児太郎
白須賀六郎  亀 寿
原小文治  亀三郎
長尾謙信  市川右近

前回観た八重垣姫が肉食女子だと感じたけど、七之助さんは可憐なお姫様だった。
席的にあまり見えなかったけど、児太郎さんの濡衣は姉御的な感じがした。
連日の公演だから仕方がない?
とは思いたくないが朝一番の作品なので、七之助さんも児太郎さんも声出ていない。
風邪引いている?と思ったレベル。

「赤い陣羽織」
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【ものがたり】

 ある村に、派手な赤い陣羽織を着たお代官がいました。この村には、姿形がお代官と似て、見かけは悪いながら人のいい百姓のおやじと、美人で気だてのいい女房が仲よく暮らしています。女房に惚れているお代官は、口実をつくりおやじを捕らえると、その隙に女房をわがものにしようとします。やっとの思いで逃げ出したおやじが家に戻ると、そこにはお代官が着ている赤い陣羽織が脱ぎ捨てられていました。実はお代官のたくらみは見事失敗していたのですが、女房を手籠めにされたと早合点したおやじは自分とそっくりなお代官のふりをして仕返しをしようと、赤い陣羽織を着て、代官屋敷に乗り込みます。お代官は慌てて屋敷に戻りますが…。

出演者
お代官  中 車
お代官のこぶん  亀 寿
女房  児太郎
お代官の奥方  吉 弥
おやじ  門之助

歌舞伎ではあまり聞いたことのない鳴り物から始まった。
「日本昔ばなし」みたいな作品。
役名におやじがあるしね。
コミカルだけど心がぬくぬくする作品。

「重戀雪関扉」
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【ものがたり】

先帝崩御の後、都に近い逢坂山の関にある庵で暮らす良峯少将宗貞のもとを訪れたのは、宗貞を慕う小野小町姫。庭には小町桜と呼ばれる桜の大木が美しい花を咲かせていました。関守の関兵衛は、ふたりの馴れ染めを訊ね、その話に聞き入るうちに、懐から割符を落としてしまいます。その割符から関兵衛の素性を怪しんだ宗貞は、小町姫を都へ向かわせることにします。やがて夜が更け、関兵衛の前に現れたのは傾城墨染。墨染は、実は小町桜の精が人間の姿となったもので…。

出演者
関守関兵衛実は大伴黒主  松 緑
小野小町姫  七之助
良峯少将宗貞  松 也
傾城墨染実は小町桜の精  玉三郎

席的に下手側全く見えない。
あの席が3階Aなのが毎回納得できない。
下手側の芝居が多く上手は誰もいない。
声は聞こえるけど、何も見えないので、耐えられなかった。
松緑さんが演じた関守関兵衛実は大判黒主が芝居の一環として舞台上で顔を変えるのがなかなか斬新。

通し狂言「妹背山婦女庭訓」
〈杉酒屋〉
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【ものがたり】

 大和国三輪の里にある杉酒屋のお三輪は、最近隣家へ越してきた烏帽子折求女と恋仲です。七夕を寺子屋で過ごしたお三輪が家へ戻ると、美しい姫が求女を探しに訪れていました。嫉妬したお三輪は、求女を呼び出し問いただします。お三輪は赤い糸の苧環を求女に渡し、自分は白い苧環を持ち、二人の思いに変わりがないことを誓い合いますが、実は求女の正体は、藤原鎌足の嫡男藤原淡海で、姫は入鹿の妹、橘姫だったのです。求女を恋慕う橘姫は行方を追って駆けつけてきたのでした。



出演者
杉酒屋娘お三輪  七之助
烏帽子折求女実は藤原淡海  松 也
入鹿妹橘姫  児太郎
丁稚子太郎 團 子 
後家お酉 歌女之丞 
家主茂儀兵衛  権十郎

 〈道行恋苧環〉
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【ものがたり】

杉酒屋を抜け出した橘姫に求女が追いつき、そこへお三輪もやってきます。求女をめぐってお三輪と橘姫の言い争いが続く中、求女は橘姫の袖に、持っていた赤い苧環の糸をつけて姫の後を追いかけます。お三輪も求女の着物の裾に白い糸をつけて後を追っていきますが、糸が途中で切れてしまい、やむなく求女が向かったと思うほうへ道を急ぐのでした。


出演者
杉酒屋娘お三輪  七之助
入鹿妹橘姫  児太郎
烏帽子折求女実は藤原淡海  松 也

〈三笠山御殿〉
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【ものがたり】

 道行を続けていたお三輪は、求女の着物にとめつけた白糸を頼りに三笠山にある御殿に辿り着きます。館では、自らを帝と称する蘇我入鹿が酒宴を催していました。そこへ現れたのは藤原鎌足の使者で漁師の鱶七。鎌足からの書状を不審に思った入鹿は、鱶七を人質にします。一方、御殿に戻ってきたのは橘姫とその後を追いかけてきた求女。求女の狙いは、入鹿が持つ朝廷の宝剣を取り戻すことで、そのためには橘姫の助けが必要だったのです。ようやく御殿に踏み込んだお三輪は、意地悪な官女たちに散々なぶられた挙句、求女と橘姫が祝言を済ませたと聞いて嫉妬のあまり形相が一変。奥へと踏み込もうとした瞬間、突然鱶七に刺されてしまいます。鱶七は実は鎌足の家臣金輪五郎今国で、お三輪を刺した理由を語り始め…。

出演者
杉酒屋娘お三輪  玉三郎
漁師鱶七実は金輪五郎今国  松 緑
宮越玄蕃  亀三郎
荒巻弥藤次  亀 寿
入鹿妹橘姫  児太郎
烏帽子折求女実は藤原淡海  松 也
豆腐買おむら  中 車
蘇我入鹿  歌 六


お三輪役を玉三郎さんと七之助さんで演じる。
七之助さんのお三輪は粋で気が強くて世間知らずなゆえの強さがある町娘。
玉三郎さんのお三輪は置かれている環境が全く違うけど、求女を一途に愛している女。
愛するが故の情念が町娘を女に変えたんだろうな。
同じ役を2人役者が演じている。
場面が違うとはいえアプローチが全く違う。
役の考え方とらえ方が違うからだと思うけれどこんなに違うんだな。

芝のぶさんは、三笠山御殿に官女 若葉の局で出演。


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