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八月納涼歌舞伎 第二部 [歌舞伎]

八月納涼歌舞伎 第二部
2016年8月9日(火)~2016年8月28日(日)@歌舞伎座
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2016年8月27日(土)14:45 3階1列33

奇想天外!お伊勢参りなのにラスベガス?!「東海道中膝栗毛」

弥次郎兵衛
      宙乗り相勤め申し候
喜 多 八
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【ものがたり】歌舞伎美人HPより

 弥次郎兵衛と喜多八は、まともに働きもせず、毎日好き放題に自堕落な生活をしています。賭け事に負け続け、金もなく途方に暮れていた二人はつまらない人生を変えたいと願うばかり。そこへ伊勢参りをすれば何でも願いがかなうという話を耳にします。うだつが上がらない生活に嫌気がさした弥次郎兵衛と喜多八は、すべてから逃げるように伊勢参りへと旅立ちます。その道中で持ち金のほとんどを失った二人が新たに向かった先は…。

出演者
弥次郎兵衛  染五郎
劇場支配人出飛人/奉行大岡伊勢守忠相  獅 童
盗賊白井髭左衛門  市川右近
天照大神  笑 也
十六夜  壱太郎
茶屋女お稲実は三ツ大お新  新 悟
五日月屋番頭藤六  廣太郎
梵太郎  金太郎
政之助  團 子 
読売屋文春  弘太郎 
老船頭寿吉  寿 猿
家主七郎兵衛  錦 吾
役者/女札親師毬夜 春 猿
石油王夫人麗紅花  笑三郎
役者/用人山田重右衛門  猿 弥
闇金利太郎  亀 蔵
アラブの石油王亜剌比亜太  門之助
五日月屋女房お綺羅  高麗蔵
女房お米  竹三郎
喜多八  猿之助

歌舞伎座で照明がピンクとか黄色とかとてもカラフルな色使い。
義太夫さんがサングラスかけてブラザートムさんに似ている感じで、「チェキラッチョ」など普段の歌舞伎では観ないし聞かない。
読売屋文春演じていている弘太郎さんが出演者をラップで紹介して、盆を半分隠して出演者が回って登場する演出面白かった。
大江戸りびんぐでっど」観たときこれは違う。歌舞伎座でしかも大歌舞伎で上演する演目じゃない。
作品内容が下品以外何物でもなく不愉快だった。

多少、やり過ぎてうんざり。と一瞬思う場面があったが、衣装や照明、セットなどぴかぴかしていたけど歌舞伎だった。
イヤホンガイドの解説者の方が幕府の取り締まりがあり、役人や武士の不正や不祥事はたまた時事ネタを“今”として描けないので、平安時代や鎌倉時代に置き換えて面白おかしく描いている。と話をされていた。
前都知事が会議を行わず家族で遊興三昧したと言われているホテル三日月ならぬ五日月で大名に扮している弥次喜多が遊興三昧。
瓦版の読売が文春で“他人の不幸は密の味”と言いながらスクープを狙う皮肉など今の私が観ると笑った。
きっと江戸の庶民も似た様なの感覚で観ていたのかな?と少しだけ分かった気がする。

お伊勢参りからどうやってLas Vegasへ向かうのだろう?と考えていた。
なるほど~夢というか海におぼれかけて死の淵をさ迷っていたのね。
「義経千本桜」や染五郎さんの新作舞踊「獅子王」をパロディを取り入れたり歌舞伎の楽しさが詰まっている感じ。
約2時間上演しても詰め込みすぎて尻切れトンボで終わった感がある。
まさか!歌舞伎座でキヤノン砲から銀テープ飛んでくる日が来るとは思わなかった。

何でもあり!ではなく、歌舞伎の様式美や決まり事、伝統や技などをしっかりと作品に取り入れ、『納涼歌舞伎』だからのお遊びはありだなぁ~と思った。
基本あってのおふざけ。
弥次郎兵衛と喜多八を演じる染五郎さんと猿之助さん。
メイクで情けない顔になっていた。
顔ってメイク一つで変わることに驚き。

金太郎さんと團子さんが子どもから少年に成長している。
時の流れは怖い。
幼いながらも主従愛に溢れた二人の芝居に未来を楽しみにする糧になった。



「艶紅曙接拙 紅翫」
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【ものがたり】

 富士山の山開きで賑わう江戸の浅草。蝶々売留吉と町娘お梅、大工駒三達のもとへ角兵衛獅子の神吉と清吉、朝顔売阿曽吉、庄屋銀兵衛、団扇売お静、虫売りおすずも集り、何か面白いことはないかと話しています。そこへ現れたのは、小間物屋の紅翫こと紅屋勘兵衛。面白い三味線を弾いて人気者の紅翫は、皆に呼び寄せられ次々に芸を披露していきます。怒り上戸、泣き上戸、笑い上戸を踊り分け、続いて芝居に登場する人物を演じていきます。そして皆と踊りに興じるのでした。


出演者
紅翫  橋之助
朝顔売阿曽吉  勘九郎
団扇売お静  七之助
蝶々売留吉  巳之助
町娘お梅 児太郎
大工駒三  国 生
角兵衛神吉  宗 生
角兵衛清吉  宜 生
庄屋銀兵衛  彌十郎
虫売りおすず  扇 雀

絢爛豪華な作品から15分後には粋な舞踊に切り替わるのは頭がついていかない。
あっという間の舞踊なのに少々記憶が…
『納涼歌舞伎』を立ち上げた勘三郎さんと三津五郎さんが亡くなり、勘九郎さん七之助さんと巳之助さんが踊っていて、橋之助さんとして観られるのが最後。
時が流れれば代替わりなど色々ある。楽しみだったり、悲しかったりの感情が湧き出たきた。

橋之助さんの後見が橋吾さんだった。
時々橋吾さんを観ていた。
後見をしている時の役者さんの眼差しが好きなんだけど、ちょっと違った。
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