舞台 ガラスの仮面 [観劇]
大阪公演:2016年9月1日(木)~2016年9月11日(日)@大阪松竹座
東京公演:2016年9月16日(金)~2016年9月26日(月)@新橋演舞場
【ものがたり】パンフレットより
伝説の大女優・月影千草がその上演権を作者の尾崎一蓮から譲り受けた幻の名作『紅天女』。
その主演の座を巡り、北島マヤは姫川亜弓と熾烈な争いを続けている。
映画監督の父と名女優の母の間に生まれ、類まれな美貌と才能に恵まれた姫川亜弓は着実に演劇界での評価を伸ばし、ついに月影千草によって紅天女の後継者に決定される。が同時に、北島マヤにも、二年以内に演劇界で大きな賞を受賞することができればその資格を与え、姫川亜弓と改めて『紅天女』の演技で競った後に正式に紅天女の後継者を決定すると発表される。
“舞台荒らし”とも呼ばれるその才能ゆえに一度は芸能界を追放され、スランプから脱出したばかりのマヤにとって、それが不可能に近いことは誰の目にも明らかだった。
だがそんなマヤに、演劇界カムバックへの大きなチャンスが巡ってくる。
日帝劇場の『ふたりの王女』に姫川亜弓とのダブル主演が決まったのだ。
ふたりの王女、アルディスとオリゲルドは、共に国王の娘ながら、異なる母親から生まれた異母姉妹。
生まれついての気品をそなえた幸せな美少女アルディスと、謀叛人の娘という汚名を着せられ、暗く冷たい牢の中で育ち、いつか王位を奪おうと野心を燃やすオリゲルド。
マヤと亜弓、対照的なふたりの『紅天女』候補は共に良きライバルとして刺激を受けながら徐々に役をつかんでいく。
そんな中、月影千草が病に倒れる。
マヤと亜弓の言葉に応えるように、何とか一命をとりとめた月影は、新しい『紅天女』の誕生をめざして、
紅天女へのふるさとへと向かう。
出演者
貫地谷しほり 北島マヤ
マイコ 姫川亜弓
浜中文一 桜小路優
小西遼生 速水真澄
東風万智子 水城冴子
一路真輝 月影千草
たかお鷹 速水英介
小林大介 授賞式の人々/川口(制作)/尾崎一蓮/大都芸能社員/ふたりの王女男爵役/婚約パーティ貴賓
中山由香 鷹宮紫織
西ノ園達大 授賞式の司会者/花屋/記者/プロデューサー/大都芸能社員/ふたりの王女アシオ王子役/婚約パーティ貴賓
松永玲子 授賞式の人々/江川ルリ(オーディション参加者)/ふたりの王女出演者/OL/真澄の母/授賞式の司会者
横山敬 授賞式の人々/オーディション審査員/ふたりの王女演出家/医師/大都芸能社員/婚約パーティ貴賓
林田一高 授賞式の人々/兼平(制作)/ふたりの王女出演者/医者/大都芸能社員/婚約パーティ貴賓
九里みほ 授賞式の人々/記者/ふたりの王女出演者/北白川藤子/OL/婚約パーティ貴賓
三原玄也 授賞式の人々/オーディション審査員/記者/ふたりの王女国王役/演劇協会理事長/大都芸能社員
鹿野真央 授賞式の人々/製作/記者/看護師/OL/ふたりの王女ビエナ役/婚約パーティ貴賓
小林可奈 授賞式の人々/みちる(オーディション参加者)/ふたりの王女出演者/月影の知人/OL/制作/婚約パーティ貴賓
津嘉山壽穂 授賞式の人々/日帝劇場警備員/記者/真澄の部下/ホテルのウェイター/トラックの運転手/大都芸能社員
長谷川直紀 授賞式の人々/花屋/真澄の部下/ふたりの王女エギィーユ役/大都芸能社員/速水家の執事/ホテルマン
春花シオン 授賞式の人々//オーディション審査員/記者/ふたりの王女ばあや役/一連の妻/大都芸能受付/婚約パーティ貴賓
齊藤裕亮 源造/ふたりの王女出演者/大都芸能社員/婚約パーティ貴賓
篠原正志 小野寺/支配人役(オーディション)記者/ふたりの王女出演者/大都芸能社員/婚約パーティ貴賓
ガラスの仮面 コミック 1-49巻 セット (花とゆめCOMICS)
- 作者: 美内すずえ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2012/10/10
- メディア: コミック
脚本・演出:G2
2014年の『ガラスの仮面』面白半分でチケットを取った。
想像を遙かに越えたクオリティの高い作品だった。
再演の発表があるも先行中お財布が厳しくて一般発売が始まり時間経過した後、良い席が残っていればチケット購入しようと思ったら残っていた。
今回もかなり苦戦していると小耳に挟む。
招待とか優待とかあったとしても客席が埋まっていて一安心。
2014年はロビーにパネルや原画がたくさん飾ってあった。
パネル楽しみにしていたのに一つのみで残念。
今回は、グッズに力を入れていたみたい。
パンフレット以外のグッズ基本買わないようにしている。
ふせんがAパターンとBバターン発売していて、迷わずAパターンを購入した。
書くスペース少な目だけど、月影先生の表情好き。
迫力ある顔にメッセージ何を書けば良いのだろう?
紫の薔薇の人からも紫の薔薇が贈られていたからパネルは我慢しよう。
脚本も演出も改訂するとネットニュース知っていた。
少しだけ脚本は改訂して劇場の変化に合わせるのかな?と予想していた。
青山劇場から松竹座と新橋演舞場に変わっているので、セットは変わると思っていた。
メインキャストは同じ。
他のキャストも前回出演されている方々たくさん出演している。
今回の作品は、『ガラスの仮面』を観客が理解していることを前提に台本書いたのかな?
『ガラスの仮面』の解説はなく、いきなり本編からスタート。
少々疲れが出て、記憶が飛んでいる部分は多少ある。
「ふたりの王女」のオーディション二次選考の「毒」の演技とかレストランのシーンが立体化されている。
「毒」は難しいと悩み、レストランのシーンは簡単でいくらでもエチュード出来ると喜ぶマヤを観られて感動。
「ふたりの王女」はクライマックスを堪能できた。
マヤと真澄様の気持ちの揺れ、真澄様の気持ちをもうプッシュする水城さんも更にパワーアップ。
フィアンセの紫織様も登場して、マヤと真澄様と更に紫織様が加わった恋愛模様。
桜小路くんの存在がより薄くなっていく。
亜弓さんのマヤに対するリスペクトもより強いものに変わっていた。
2014年と違い説明とかバックボーンはサクッと終わらせ、マヤと亜弓さん マヤと真澄様の関係性を深く描いていた。
原作は途中(記憶によると1巻から41巻までは飛び飛びでも読んでいるはず…)までしか読んでいない。
原作の中も舞台版も「紅天女」の阿古夜を演じるためにマヤと亜弓さんが役者として切磋琢磨し続けている。
月影先生にとって原作者の一蓮は、ただ愛する人とか大切な人より崇高な「紅天女」の阿古夜と一真のように魂のかたわれ。
子供の頃は理解できなかった部分が大人になり少しだけ『舞台 ガラスの仮面』を観て執着というか固執(悪い意味ではなく、大切を大きくする表現方法が分からない)する部分を理解できたような気がする。
マヤと亜弓さんに大切な「紅天女」を引き継ぐことは、月影先生に取り魂の全てだと今更ながら少しだけ分かったような気がする。
紅の里で月影先生が最後の「紅天女」の阿古夜を演じる姿を観て、原作と舞台がシンクロして色々な思いが私の中で込み上げて、胸いっぱいになった。
『舞台 ガラスの仮面』を観て、1巻から49巻まで読んでみようかなぁ~と思ったり、完結したら(いつするのか不明)読もうかなぁ~と考え中。
貫地谷しほりさんが北島マヤを演じる。
マヤ=貫地谷しほりさん
2014年いい加減な思いでチケット取ったけど、貫地谷さんのマヤだから観たい気持ちがあったと思う。
「紅天女」の阿古夜は、「阿古屋」となにか関係あるのかな?
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