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マハゴニー市の興亡 [山本耕史]

マハゴニー市の興亡
2016年9月6日(火)~2016年9月22日(木・祝)@KAAT神奈川芸術劇場ホール
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2016年9月22日(木・祝)14:00 M2階21列9番

【ものがたり】HPより

荒野の真ん中で1台のトラックが故障して動かなくなった。中には売春斡旋と詐欺の容疑で指名手配中の逃亡犯、ベグビック(中尾ミエ)、ファッティ(古谷一行)、モーゼ(上條恒彦)が乗っていた。3人はトラックがもうこれ以上動かないと分かると、この地に「マハゴニー」という楽園の街を作り、やって来る男たちから金を巻き上げようと考えた。
 アラスカで樵(きこり)をしていたジム(山本耕史)、ジャック、ビル、ジョーの4人の男たちは、貯めたお金を持ってマハゴニーへ行こうと旅支度をする。この先に待っている酒や女やギャンブルといった、素晴らしい世界を思い浮かべながら。
 4人の樵たちがマハゴニーの港に着くと、ベグビックが売春婦のジェニー(マルシア)と6人の女たちを連れてやって来た。べグビックは早速娘たちを売り込むが、しかし結局はジムがその売春婦ジェニーを買った。そして男たちはべグビックたちに連れられマハゴニーの街へ向かう・・・。


出演者
ジム・マホニー  山本耕史
ジェニー・スミス  マルシア
レオカディア・ベグビック  中尾ミエ
三位一体のモーセ  上條恒彦
社長のファッティ  古谷一行

ビル  細見大輔
ジョー  櫻井章善
ジャック  辰巳智秋
トビー・ヒギンズ  薬丸翔


作:ベルトルト・ブレヒト
作曲:クルト・ヴァイツ
演出・上演台本・訳詞:白井晃
翻訳:酒寄進一
音楽監督:スガダイロー
振付:Ruu

1930年にナチスが上演を中止させた作品とはどんな作品なのだろう?と興味津々。
更に耕史くんと細見くんが共演するなんて驚きやら嬉しいやら。
キャスト発表を見たとき驚いた。

舞台と客席が一体。
舞台上にも市民席という席があり舞台と客席が密接。
白井さんが好きそうな自由とか広さや想像力を掻き立てる空間だった。
でも、白井さんの作品は一部しか知らない。

開演して中尾ミエさんが序曲を歌い出す。
不協和音で不快な音階。
歌うの難しいだろう。と素人でも分かる。
多くのミュージカルは役者も観ている側も気持ちが高揚するナンバーがあることが多いのに1曲もない。
耕史くんは役もあるけど、歌うの辛そうだった。
時々、声もかすれていて辛そうな顔をして歌う耕史くん観るの初めてだった。

細見くんも観たいけど、耕史くんと一緒にいるシーンが殆ど。
チラッと細見くんを観たり、耕史くんと密接しているシーンは観られた。
細見くんのソロナンバーもあり色々と忙しかった。

欲望と金。
今も昔も多くの人が欲しいものだと思う。
お金があれば大抵のモノが手にはいると思う。
お金の威力は絶大。でも、引換えに金の切れ目は縁の切れ目。
手に入れたものと同じくらい失うのかな?
綺麗ごとをいえば、眉をひそめて観るような作品。
最初から最後まで音階が不安定なナンバーで欲と金を言い続ける。
耕史くんが主演だからではなく、綺麗ごとを言い続ける作品より考えさせられることの多い作品だった。

アラスカから金と欲望のマハゴニーに来て、金と欲に紛れていたときのジムの目は空虚で死んでいた。
金がなくなり、縁もなくなり、お金ではなにも得られないと悟ったあとのジムの瞳は人間の目光がある目をしていた。
仲間と思っていた人やお金が縁で知り合った女にも見捨てられたのに穏やか?な目になっていた。
顔の表情だけではなく、目つきまで変えられるなんて素晴らしい役者だと再確認。

マルシアさん出演のミュージカル初めて観られた。
たくさんの作品に出演されているのにご縁がなかった。
色っぽく張りのある声でバラエティーに出演されているときとはやはり違う。

中尾ミエさん、上條恒彦さん、古谷一行さん
重鎮3人の存在感は凄い。
中尾ミエさん特に格好良かった。
強面の三位一体のモーセと社長のファッティを引き連れた姉御。
本当にかっこ良かった。

アンコールで、1曲歌ってくれたけど、難しくて手拍子出来なかった。
簡単なところ一つもない作品だった。

終演後、友人のお蔭でどさくさに紛れて人生二度目の体験。
裏側なので、へぇ~とキョロキョロ色々観察。
どさくさに紛れて驚き、その後・その後
倒れそうになるくらいビックリする出来事があった。
感謝。


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