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嵐になるまで待って [キャラメルボックス]

演劇集団キャラメルボックス 2016グリーティングシアター Vol.3『嵐になるまで待って
東京公演:2016年9月21日(水)~2016年9月25日(日)@かめありリリオホール
足利公演:2016年9月28日(水)@足利市民プラザ 文化ホール
宇都宮公演:2016年10月1日(土)@栃木県総合文化センター メインホール
山形公演:2016年10月4日(火)@シベールアリーナ
愛知公演:2016年10月8日(土)@春日井市民会館
三重公演:2016年10月10日(月・祝)@三重県文化会館 中ホール
大阪公演:2016年10月14日(金)~2016年10月16日(日)@サンケイホールブリーゼ
姫路公演:2016年10月19日(水)@姫路キャスパホール
広島公演:2016年10月22日(土)@はつかいち文化ホールさくらぴあ 大ホール
新潟公演:2016年10月29日(土)@りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場
埼玉公演:201年11月3日(木・祝)@所沢市民文化センター マーキーホール
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CIMG2090.JPG
2016年9月25日(日)13:00 9列23番

客席に着いて、懐かしいセットがステージ上にある。
客席からステージがサンシャイン劇場より遠く感じた。
気のせいなのかそうでないのかどちらだろう?
客層も通常公演で千穐楽とは異なり、年配の方や若い子が多いような気がした。

ツアー用チビみき丸
フーテンのチビみき丸より時期と場所的に「こち亀」の方が良かったのかな?
CIMG2091.JPG

【ものがたり】Talk&Photo Bookより

声優希望のユーリは、
テレビアニメのオーディションで見事、合格!
その顔合わせで、作曲家の波多野、その姉の雪絵と出会う。
波多野は、雪絵に乱暴しようとした俳優・高杉に対し、
「やめろ」と叫ぶ。
その時、ユーリの耳には、もう一つの声が聞こえた。
「死んでしまえ」という声が。
翌日、高杉は行方不明になる。
まさか、本当に死んでしまったのか……。
その夜に、波多野から電話がかかってくる。
イルカのペンダントを拾ったので、取りに来てくれと。
それは、元家庭教師の幸吉にもらったものだった……。

出演者
ユーリ  原田樹里
幸吉  一色洋平
波多野  鍜治本大樹
雪江  岡内美喜子
滝島  久保貫太郎
勝本  山﨑雄也
チカコ  木村玲衣
津田  関根翔太
高杉  毛塚陽介
広瀬教授  西川浩幸

脚本:成井豊
演出:成井豊+有坂美紀

オープニングの「The Riddle」が鳴り出すだけで心がザワザワ・ワクワクする。
キャラメルボックスを観るようになって、たくさん綺麗なダンス・かっこ良いダンスなどいろいろなダンスを観ている。
『嵐になるまで待って』のダンスは唯一無二のダンスだと思う。
オープニングと言うこともあるけど、これから嵐のような出来事が始まるんだ!という高揚感が「The Riddle」を聞きながら気持ちを高ぶらせてくれるダンスだと思う。

キャラメルボックスと音楽は関係が深い。
私は音楽に対する気持ちが薄いのと芝居を観ていることに集中して、劇中の音楽はあまり耳に残らない。
たくさん劇中に使う音楽を聞いているのに未だに覚えている曲は両手で収まる程度だと思う。
8年ぶりの再演『嵐になるまで待って』は音楽きっかけで8年の間に忘れていたことを思い出させてくれた。
オープニングを観るたびに手話の美しさを感じる。

樹里ちゃんのユーリはキャストが決まった時に『カレッジ』のほしみと同じくらい楽しみだった。
元気いっぱいな樹里ちゃんがどのように恋する思いと怯え恐怖と戦っていくのかと樹里ちゃんだからできる元気なユーリが楽しみだった。
樹里ちゃんの「ノ」の表現は最高だった。

客演のこれまた元気いっぱいな一色くんのキャスティングは絶妙だと思う。
幸吉くん演じる一色くん。勝手に親近感を感じている。
コクーン歌舞伎で初めて拝見した。
Twitterを読んで熱さと演劇に対し情熱を持っている人だと感じた。
幸吉くんの演技も熱かった。
身体能力が高い方なので、波多野とのアクションシーン全力で立ち向かっているのにヘロヘロになっていることを観ている側に与えず軽々とアクションをやっているように見えた。
36階のシーンとても短く感じたけど、時間短くしたのかな?

雪絵のおかみきさん、おかみきさんの雪絵はキャラメル作品の中で私的ベストアクトだと思う。
過去のおかみきさんの芝居私はあまり好きじゃなかった。
忍足さんの雪絵を観たとき波多野や広瀬教授が手話を口語で伝えてくれるけど、忍足さんの時は何となく手話を観ていて感情とか思いが分かった。
雪絵さんの手話から弟に対して抱えていた不安がところところで伝わってきたし、波多野が命を経ったとき忍足さんの時にも感じた感覚をおかみきさんの雪江にも感じた。

『嵐』の再演が決まったとき今回波多野を演じるのは多田くんかかじもんだと思っていた。
今までの役も人柄も優しいかじもんがどう波多野を演じるか楽しみだった。
耳の聞こえない姉の雪絵さんを守る方法を弟として勘違いしていた。
ナルシストな部分と狂気な部分を存分に感じた。可能であれば「目」を見られる席で観たかったと思った。
歴代の波多野に感じていた悲しみの部分もより強く感じ、今回は特に姉である雪絵さんを大切に思う気持ちが一番強かったと思う。
過去とは異なり、悪役では波多野はないんだ。と一番感じた。
姉を大切にする思いが強い故守る方法を間違えただけ。

滝島のくぼかんさん。
ウルサい。暑苦しい。年齢不詳。
滝島劇場だった。
OK滝島が今まで印象に残ることが多いのに、ウルサい。暑苦しい。もプラスされた。

広瀬教授を演じる西川さん。
広瀬教授は西川さんなんだね。
過去の広瀬教授を知っているからもどかしい。

再演ごとに時代に合わせて変えるところは変えて変わらないところはそのまま。
何度も観たいけど、今回は残念ながら1回のみ。
初演をビデオで観ているのを含め『嵐になるまで待っては』再演も全て観ている。
今回は1回しか観られなかったけど、公演ごとに何回も何回も観ているのにワクワクしてドキドキして結末が分かっているのにスリリングな気持ちを失わない。
凄い作品だと思う。

今回の演出は、成井さんと演出補で入団した有坂さんが初めて共同演出する。
演出補で何名も入団しているけど、演出補で終わってしまう方が多いので、久しぶりに演出補から演出家が出て来て嬉しかった。
いつの日かキャラメルの作品を有坂さん単独演出で観られる日が来ますように。

終演後、ロビーを出てエレベーターに乗ろうとしたら、次回公演『ゴールデンスランバー』のチラシを配りつつ握手会を開いていた達也さんがいた。
握手のたびに「僕は人を殴ったことがありません」「僕は優しいです」と話しながら握手。
「女性を殴る手を知っているか?」はあくまでもアクションとしてですよね?達也さん!
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