SSブログ

OKINAWA1972 [観劇]

流山児★事務所 Space早稲田演劇フェスティバル2016 オープニング公演『OKINAWA1972
2016年9月15日(木)~2016年10月2日(日)@Space早稲田
img428.jpg

CIMG2775.JPG
2016年10月1日(土)14:00 整理番号付き自由席

【ものがたり】HPより

1972年、日本への返還が行われることとなり、沖縄は大きく揺れていた。政治、市民の生活、裏社会、すべてが交錯し、火花を散らす。核密約、基地問題。

出演者
佐藤栄作  流山児祥
若泉敬  酒巻誉洋
(フォセット・コンシェルジュ)

日島亨  五島三四郎
喜屋武幸星  眞藤ヒロシ
(フレンドスリー)
国仲善忠  新納敏正
(今井事務所)
知念世和  杉木隆幸
(ECHOES)
比嘉喜文  甲津拓平
新垣清  東谷英人
(DULL-COLORED POP)
島原トミ  村松恭子
(ワンダー・プロ)
知念礼子  伊藤弘子
平良由里  佐原由美
安里友美  荒木理恵
男1  岡野優平
(クロムモリブデン)
男2  佐々木恭平
男3  江口翔平
(劇団studio life)
男4  芦塚諒洋

作・演出:詩森ろば(風琴工房)

流山児★事務所の作品は、あつをさんが客演するときのみ観ている。
客演されていない作品を観るの初めて。
チケット先行予約のメールを読んだ。

「1972年は沖縄返還の年、と誰かが言った。

だが、しかし、俺たちの魂が日本に属したことはかつてない。」


キャッチコピーを読んで絶対に観たい。と感じた。
第二次世界大戦で唯一地上戦が行われたのは沖縄のみ。
民間人の犠牲者が多数でている。
沖縄に何度か観光に行った。
ひめゆり平和祈念資料館へ行き、元ひめゆり学徒隊の方からお話を伺った。
でも、それ以上知ろうとしなかった。
戦後70年が過ぎ、戦争体験をされた方からお話を聞ける機会がどんどんなくなっていく。
戦争は怖い。戦争は嫌だ。と思う。
思うだけで知ろうとしない。

芝居と分かって観ていている。
どこまでが本当でどこまでが作り事なのか理解できないまま目の前で繰り広げられる。
「沖縄は本土と同じ」と言うけど、米軍基地は今も沖縄に集中している。
日本は防衛が出来ないので、米軍に頼っていることは多数あるだろうと知っている。
頼っていてもアメリカ兵絡みの事件はうやむやになっていることが多い。
でも、いつも泣き寝入りな気がする。

沖縄本土返還と沖縄の裏世界なぜ出来たのかという話。
日本に返還される前の沖縄のこと良く知らなかった。
本土と沖縄の行き来はパスポートが必要だった。ことは知っている。
戦後アメリカの占領地だった。沖縄。
国籍:日本 言語:日本語 通貨:ドル
知っていたのは通貨のことのみ。
国籍はアメリカになっていると今の今まで思っていた。

沖縄本土返還と裏社会の話になっていたけど、知らなすぎることが多すぎて愕然とした。

戦後、お金がなく学ぶこともできない。
食べないと生きていけない。
米軍物資を基地から盗み出し収容所の人々に分け与えた人たちが「戦果アギャ」と呼ばれヒーローになっていた。
生きるため、守るために戦う。
Space早稲田の小さな箱で沖縄闘争や本土復帰に揺れる闘争を激しいアクションで表現している。
アクションも凄いし、殺陣もすごい。
小さい席だと体が持たない気がして、3列目の普通の折りたたみ椅子を選んだ。
武器とか棒とか役者さんとか飛んでくるんじゃないかとドキドキした。
沖縄闘争が激しくなっていく中、激しい転換で場面が一気に変わり、佐藤栄作首相と密使・若泉敬がアメリカ政府との「核密約」の話しを密室で行っている。
沖縄のことなんて考えずとりあえず返してほしい。返すから美味しいところは残して。が、
沖縄が返還され44年経っているのに基地問題などが現在もそのまま。
44年前にもっと沖縄のことを考えていれば…と何度も感じた。
国と国のメンツと政治家の欲。
それ以外のことも考えた返還話しだったと思いたいけど、ニュースなどでたまに沖縄戦で亡くなった方々のお骨が民間団体が発見したと目にする。
国はなにもしない。44年前も今も同じなのかな?

知らないことは幸せかもしれない。
反面不幸かもしれない。

詩森さんの作品は、毎回心を撃ち抜かれることが多い。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。