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舞台 真田十勇士 [観劇]

舞台 真田十勇士
東京公演:2016年9月11日(日)~2016年10月3日(月)@新国立劇場 中劇場
横浜公演:2016年10月8日(土)~2016年10月10日(月・祝)@KAAT神奈川芸術劇場
大阪公演:2016年10月14日(金)~2016年10月23日(日)@兵庫県芸術文化センター KOBELCO大ホール
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2016年10月8日(土)17:00 1階15列28番

【ものがたり】公式HPより

「嘘も突き通せば真実となる」──。嘘から始まった「真田十勇士」の物語は、いつしか真実へと変貌を遂げ、激しい戦の中で、彼らは「真の英雄」へと成長してゆく。

関が原の戦いから10年以上の歳月が流れ、徳川家康は天下統一を目前にしていた。最後に残ったのは、豊臣秀吉の遺児・秀頼【村井良大】と付き従う武将たちであった。秀頼の母・淀殿【浅野ゆう子】は、「豊臣の世をふたたび」という妄想に駆られ、徳川との対立を深めていた。大坂を戦場とした戦が始まるのは、もはや時間の問題となっていた。

紀州(現在の和歌山県)九度山、抜け忍びの猿飛佐助【中村勘九郎】は、真田幸村【加藤雅也】と出会う。幸村は天下に知られる名将だが、関が原で西軍に与したため、九度山で隠遁生活を送っていた。ところが、実際の幸村は、芯には光るものがあるものの、無口で平凡な武将にしか見えない。幸村大活躍のエピソードは、「噂話に尾ひれが付いたものか、偶然が重なったに過ぎない」と言う。己の虚像と実像のギャップに悩み、名誉を保ったまま、命を落すことまで考える幸村。その話を聞いた佐助は俄然、目を輝かせた。
「オイラの嘘で、あんたを本物の立派な武将に仕立て上げてみせようじゃないか!」

押しかけ家臣となった佐助は、幸村を本物の「天下の名将」にすべく、いわば<真田幸村をプロデュースする>ために策を考える。まずは、頼りになる仲間を探し、かつての忍び仲間・霧隠才蔵【加藤和樹】と再会する。容姿端麗で頭の切れる才蔵だが、山賊に身をやつしていたところを佐助に誘われ、「本物の英雄づくり」という世の中を相手にした大博打を仕掛けようとする考えに共鳴し、幸村の家臣になることを承知する。才蔵の屈強な2人の手下、三好清海【駿河太郎】と三好伊三【荒井敦史】も行動をともにする。

やがて、関が原などで戦経験豊富な強者・由利鎌之助【丸山敦史】、仕官先を探して諸国を旅する武芸者・筧十蔵【高橋光臣】など、新たな仲間が加わっていく。そんな中、佐助と才蔵は新たな企てを思いつく。幸村の存在をより神秘的なものにして世間に売り込むため、一騎当千の勇者たちを揃えて、世の中を震え上がらせようと…。仲間は十人、思った通り、「真田十勇士」の存在は一気に噂として広まった。
「世間というものは常にわかりやすい英雄を欲しているから、そこを利用するんだ!」

一方、徳川方の忍び集団の首領・久々津壮介【山口馬木也】は、娘の火垂【篠田麻里子】とともに、忍びの里を抜けた佐助と才蔵を付け狙っていた。壮介は影の存在である忍びの宿命を背負いながら、真田の勇者たちを追い込んでゆく。火垂も同じ使命を帯びているのだが、昔恋心を寄せていた才蔵に対しては複雑な感情を抱いており、闘いの場面では常に心の葛藤が見隠れしていた。久々津集団には、豪腕無敵の戦士・仙九郎【石垣佑磨】という存在も控えており、佐助たちの行く手をさえぎり、時として格闘、乱戦となり、毎回激しい戦いを繰り広げていた。

幸村は本当に大坂に味方するのか? 諸説が飛び交う中、最後まで決断を渋っていた。そんな中、昔の佐助とよく似たお調子者の根津甚八【村井良大】をはじめ、幸村の忠実な家臣・海野六郎【栗山 航】、そして、幸村の長男で幸村を信じて疑わない実直な息子の大助【望月 歩】、大助に付き従う家来・望月六郎【青木 健】らが加わり、ようやく10人が揃い、名実ともに「真田十勇士」が誕生したのだった。
豊臣と徳川が一触即発となる中、九度山に意外な人物、淀殿が訪ねてきた。幸村は若かりし頃、淀殿を慕っており、今なお純粋な思いを抱いていた。佐助たちが考えた「虚像を真実として貫き通す」という企てに本腰を入れて乗ろうと決めた瞬間だった。十勇士たちも賛成し、幸村の意を汲んで大阪方に味方することが決まった。「真田十勇士」たちは、いよいよ大坂城に入場し、慶長19年(1614年)、遂に「大阪冬の陣」の幕が切って落されようとしていた…。

佐助の本当の狙いは何なのか? 才蔵は仲間を信じているのか? 火垂の恋は叶わぬまま終わるのか? 幸村は本物の名将になれるのか? 淀殿の思惑の裏にあるものは…? それぞれがそれぞれの思いを抱えたまま、最終決戦の場に突入し、豊臣と徳川に翻弄された十勇士の運命は思わぬ方向へと突き進んでいく。たとえ、佐助や才蔵たちが望もうと望まなかろうと…。

出演者
中村勘九郎  猿飛佐助
加藤和樹  霧隠才蔵
篠田麻里子  火垂
高橋光臣  筧十蔵
村井良太  根津甚八/豊臣秀頼
駿河太郎  三好清海
荒井敦史  三好伊三
栗山航  海野六郎
望月歩  真田大助
青木健  望月六郎
丸山敦史  由利鎌之助
石垣琢磨  仙九郎
山口馬木也  久々津壮介
加藤雅也  真田幸村
浅野ゆう子  淀殿

野添義弘  柳生宗矩
奥田達士  大野治長
渡辺慎一郎  大野治房
田島ゆみか  みつ
荒木健太郎  毛利勝永
横山一敏  後藤又兵衛

中村芝翫  語り

松平健  徳川家康(映像)

脚本:マキノノゾミ
演出:堤幸彦

2014年の初演観ている。
舞台と映像が融合していて派手だし、演者さんの体力大丈夫かしら?と心配になる殺陣とアクションとプロジェクションマッピングを初めて観て感動した。そこそこ作品として好印象だった。(2014年のブログ読み返したけど、やはり好印象だった)

飛んだり跳ねたりもあったけど、舞台セットを上手く利用していてのは初演かも。
初演より殺陣が時間も長めだったので、かなり見応えがあった。
このレベルの殺陣を今まで生で観たことがないと思う。
迫力のある殺陣を生で観られたことは本当にラッキーだと心から感じた。

情けなかった幸村が家康の首を取りに行くと挑んだ大坂夏の陣の終焉を迎える日。
殺陣は派手さよりも重さと役の個性に重点が置かれ、殺陣の時間が長く主演以外の殺陣も舞台でこんなに時間割くのね。と感動した。
家来たちそれぞれに見せ場があり、幸村と大助が家康に挑み本陣を目の前にして見つめている位置を客席を使った。
私が座っている列の通路に加藤雅也さん演じる幸村が手を伸ばせば届きそうな距離で本陣を見つめているの格好良かった。

佐助の殺陣はもう、勘九郎さん体にバネ付いてますか?とびっくりする動きで、久々津壮介演じる山口馬木也さんの殺陣が大きいので見応え抜群。
このままずっと二人の殺陣を観ていたかった。

才蔵の殺陣は加藤和樹さんのイメージ通り美しく軽やか。
冒頭から少し経ったシーンで出演者の紹介があり、語りの芝翫さんが加藤さんを紹介すると『エリザベート』の「最後のダンス」を歌いながら登場。
中日劇場行きたくなるから本当に止めて欲しいわ(笑)

大河ドラマ『真田丸』を観ているからなのか?脚本が改定されたからなのか?幸村が情けないのは問題ないし、初演を観ているから多分問題はない。
個人的に1.2回は観ていて面白いと思った台詞や動きを執拗に繰り返す本と演出嫌い。
執拗にネタなどを繰り返していたので、段々不快になりつまらなくなってきた。
面白いことや自治ネタを入れて程良く笑いに持って行ったり、ふざけたりは観てきて面白いし楽しい。
『舞台 真田十勇士』はかっこ良いとされている真田幸村が実は情けなくて、佐助と才蔵プロデュースで最後熱く燃える大坂の陣を迎える軽妙な話だから面白いことたくさんあるのは良いんだけど、度が過ぎると気分が悪くなってくる。
初演は、不快になるほどふざけ過ぎていたかなぁ~?
派手な映像を使った演出は、堤幸彦さんならでは!と思った記憶が…
映像と芝居が一体になっているのは今回もさすが!堤さんと思ったけど、映像を取り入れる演出この数年で増えてきたので、2014年に観たときより感動度合いが少なかった。

パンフレットにも書いてあったけど、真田幸村の名が残っているのは、大坂冬の陣と夏の陣。
他の部分は資料はあまり残ってないから、自由に創作することは悪くないと思っている。
お父さんの昌幸が一流の策士で名だたる武将だったかもしれないけど、息子が同じとは限らない。
ただの田舎侍で、九度山に流刑になり昌幸の名声が幸村をもしかしたら苦しめたかもしれない。
でも、官位を貰っているんだから何かしら偉業を残しているのかな?と緩く幸村を観てしまう作品。

初演は派手だったなぁ~プロジェクションマッピングとアクション。
私の中の真田幸村のイメージをぶっ壊されたけど、軽妙な作品で面白かったと思っている。
観ている私の好みと作り手側の好みは違いがあるのは当然。
長丁場の殺陣を観られたから最後の最後で良かったと思ったけど、ずっと不快でつまらない。と思いながら観ているのは辛かった。

自覚はないけど、大河ドラマ『真田丸』を観ているからが原因なのかなぁ~?
再演だから、ハードルが上がっていたのかなぁ~?

開場後、客席で巨大パンフレットを読んでいた。
初演の時も巨大で保管場所に困った。
買わなきゃよいんだけど、購入する側が自宅で保管することを作成者は考えるべきだと思う。

パンフレットに語り・中村芝翫と書いてあった。
芝翫?芝翫?
へぇ!八代目のことね。と思い浮かぶのに時間がかかった。

映像の家康は、松平健さん。
迫力あるんだから、ドアップ心臓に悪い。

初舞台の方がいた。
最近の新人さんは巧みな方が多いので、久しぶりに棒読みの台詞を聞いた。

KAAT白井さん演出の作品以外大ホールで観たことがない。
通常の客席初めて見た。


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