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Miss Saigon [ミュージカル]

Miss Saigon
東京公演:2016年10月19日(水)~2016年11月23日(水・祝)@帝国劇場
(プレビュー公演:2016年10月15日(土)~2016年10月18日(火))
岩手公演:2016年12月10日(土)~2016年12月11日(日)@岩手県民会館 大ホール
鹿児島公演:2016年12月17日(土)~2016年12月18日(日)@鹿児島市民文化ホール(第1)
福岡公演:2016年12月23日(金・祝)~2016年12月25日(日)@久留米シティプラザ ザ・グランドホール
大阪公演:2016年12月30日(金)~2017年1月15日(日)@梅田芸術劇場メインホール
名古屋公演:2017年1月19日(木)~2017年1月22日(日)@愛知芸術劇場 大ホール
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2016年11月12日(土)12:00 1階N列39番 

【ものがたり】公式HPより

1970年代のベトナム戦争末期、戦災孤児だが清らかな心を持つ少女キムは陥落直前のサイゴン(現在のホー・チ・ミン市)でフランス系ベトナム人のエンジニアが経営するキャバレーで、アメリカ兵クリスと出会い、恋に落ちる。お互いに永遠の愛を誓いながらも、サイゴン陥落の混乱の中、アメリカ兵救出のヘリコプターの轟音は無情にも二人を引き裂いていく。
クリスはアメリカに帰国した後、エレンと結婚するが、キムを想い悪夢にうなされる日々が続いていた。一方、エンジニアと共に国境を越えてバンコクに逃れたキムはクリスとの間に生まれた息子タムを育てながら、いつの日かクリスが迎えに来てくれることを信じ、懸命に生きていた。
そんな中、戦友ジョンからタムの存在を知らされたクリスは、エレンと共にバンコクに向かう。クリスが迎えに来てくれた−−−心弾ませホテルに向かったキムだったが、そこでエレンと出会ってしまう。クリスに妻が存在することを知ったキムと、キムの突然の来訪に困惑するエレン、二人の心は千々に乱れる。したたかに“アメリカン・ドリーム”を追い求めるエンジニアに運命の糸を操られ、彼らの想いは複雑に交錯する。そしてキムは、愛するタムのために、ある決意を固めるのだった−−−。

出演者
エンジニア  市村正親
キム  キム・スハ
クリス  小野田龍之介
ジョン  上野理生
エレン  知念里奈
トゥイ  藤岡正明
ジジ  中野加奈子
タム  重松俊吾

プロデューサー:キャメロン・マッキントッシュ
脚本・歌詞:アラン・ブーブリル
原案・脚本・音楽:クロード=ミッシェル・シューンベルク
演出:ローレンス・コナー

日本版『ミス・サイゴン』で初演からエンジニアを演じて続けている市村正親さんが多分?エンジニアファイナル公演。
私は今回の公演を含め『ミス・サイゴン』3回目。
珍しいケースかもしれないけど、初めて市村さん演じるエンジニアを観た。
2年前そろそろ市村さんエンジニアファイナルらしいと噂に聞き、「ミス・サイゴン」初めて観たときの印象が良くなかったけど、ファイナルなら観たいな!と思いチケットを取った。
残念ながら市村さん病気降板され代役の筧利夫さんが確か市村さん降板後、3日くらいで代役で演じた凄い公演も観ている。

初めて『ミス・サイゴン』を観てから8年くらい月日が経過している。
観るタイミングなのか、何なのか自分でも分からない部分はあるけど、受け止め方は確実に変わっている。
ベトナム戦争などの戦争の悲惨さ、傷跡、苦しみは想像しかできない。
初めて『ミス・サイゴン』を観たときキムの行動理解が出来なかったし、予定調和で「あ~そうなるよね」と引いた気持ちになっていた。

2年前も観ているのに私の記憶はびっくりするほど抜け落ちている。
冒頭のシーンほぼ記憶がなかった。
所々覚えている場面もあるけど、ヘタに記憶がないので気持ち新たに観ることが出来た。

キムとクリスはベトナム戦争で出会い別れまでの3年間を描いている。
戦争が二人を出会わせた。激しく出会い。悲しい別れ。
戦争…
一言で片付けられることじゃない。
それぞれが傷つき苦しんだ。
それぞれ色々な思い考えがある。
ベトナムでの出会い、終戦を迎えた後二人の立ち位置。
キムは、クリスが迎えに来てくれることを信じ生き続けた。
クリスは、戦争の後遺症に苦しみ、エレンと出会い再び時間を進めようとしていた。

キムはクリストの子タムと3人での生活を夢見ていた。
クリスは、エレンを愛しキムとの生活は選ばなかった。
タムを引き取ることはキムから子供を取り上げる事と思い「金銭援助」が最良と答えを導いた。
何が正しいか分からない。どちらの考えが正しいかも分からない。
40年前に起こった出来事。
生涯理解出来ないかな。

オリジナル演出と新演出どこがどう違うのか比較できない。
私が歳を重ねたから『Miss Saigon』に寄り添うことが出来たのか?
新演出に変わり人の心の動きが鮮明に描かれたのか?
キムがタムの幸せだけを祈り「死」を選んだことベストな選択と思わない。
でも、ブイドイと蔑まれ、難民として苦労の中で生きるより、母を失ってもアメリカ人としてタムに幸せになって欲しい。
自分の命と引き換えに愛する人の子タムに願いを込めたんだろうと思う。
私は、キムの願い・思いを生涯理解することはないだろう。


市村さんのエンジニア多分?観納め。
おけぴの貸切公演だったので、スペシャルカーテンコールの時「まだまだいける」と話をしていたしね。
同じ作品・演出、同じ役でも演じる人によって演じ方、解釈が変わることは知っている。
市村さんのエンジニアは、狡さ、たくましさ、上昇心など生きることへの執着を感じるエンジニア。
他の出演者は知らないので、市村さんのエンジニアのみ楽しみに観に行った。

玲奈ちゃんのキム観られなくて残念と思っていたら、キムを演じたキム・スハさんの歌声を聞いて一瞬で魅了された。
透き通る伸びのある歌声の中に秘めたるタフなハートを感じた。
17歳のあどけない少女から子を守る母への時間の経過、3年間の時間の刻みを感じる素晴らしい演技力。
「命をあげよう」を聞いた時鳥肌が立った。

今回、【生きる】ということを強く作品から感じた。
きっと、市村さんのエンジニアとキム・スハさんのキムを観たことで『Miss Saigon』の別な面を観られたと思う。


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