歓喜の歌

厚木シアタープロジェクト・ネクストステップ第6回公演　劇団扉座第59回公演『歓喜の歌』
東京公演：2016年11月3日（木・祝）～2016年11月13日（日）＠シアターχ
厚木公演：2016年11月19日（土）～2016年11月20日（日）＠厚木市文化会館　小ホール
他に東北演劇鑑賞会主催13都市公演+東京近郊演劇鑑賞会主催1都市公演あり。

2016年11月13日（日）14：00　F-10

【ものがたり】公式HPより

ずさんな会館職員のやらかした
最悪のダブルブッキングが、一皿の餃子によって、歓喜のコラボレーションへと変貌してゆく、笑いと涙のミラクル人情噺。

出演者
主任・山村　　六角精児
職員・加藤　　酒井敏也
ハナシカ　　岡森諦
幽霊・得丸　　鈴木利典
リーダー・吉岡　　高橋麻理
会計・沖、他　　伴美奈子
ミッチー、他　　江原由夏
トップ、他　　鈴木崇乃
JKリナ、他　　塩屋愛実
ミサキ、他　　砂田桃子
ビーガール、他　　小笠原彩
田所会長　　有馬自由
魚勝、他　　犬飼淳治
八百好、他　　新原武
業者国松、他　　上原健太
未来亭・正代　　中原三千代
ジュニオール、他　　岩本達郎
技術・太平、他　　松原海児
息子・たかし、他　　野田翔太
事務・後藤、他　　北村由海

東京・厚木歓喜団（コーラス隊）の皆さん

原作：立川志の輔
脚本・演出：横内謙介

早めに両国に向かい今回一緒に観るメンバーとランチの約束をしていた。
両国駅で電車を降りると見覚えのある後ろ姿…
私は、待ち合わせに時間遅れていたので一緒に観るメンバーは既に改札で待っている。
後ろを付けて知らん顔が嫌だったので、岡森さんに声をかけご挨拶させて頂いた。
お先に失礼させて頂き、待ち合わせ場所に向かった。

今年の6月も志の輔さんの落語を題材にした『メルシー！おもてなし～志の輔らくごMIX～』を観ている。
作品にも登場した「ガラガラ」を年に2回も観るなんてきっとなにかご縁があるかも？
志の輔さんの落語会を聴ける日はそう遠くないかもしれない。

前情報は相変わらず入れない。
「笑ってください」と岡森さんのブログに書いてあった。
六角さんと客演の酒井敏也さんが志の輔さんと横内さんワールドで面白おかしい世界観を魅せてくれるのかな？と思っていた。

役所職員（公務員全てとは思っていない）の事勿れ主義。型通りな対応など実際にありそう。と思わせる六角さんと酒井さん。
12/31にみたま市民ホールで毎年開催している地元のコーラスクラブ（みたまレディースコーラス）は、規定通りに市民ホールを予約。
電話確認をしたら勘違いされ、ゴスペルクラブ（みたまコーラスガールズ）とダブルブッキングされた。

ダブルブッキングのゴタゴタだけでも面白いのに「ディアファミリー」からは、畑を荒らした鹿を地元猟友会に駆除された鹿の霊の祟りを起こすことが絡みますますゴタゴタ。
『メルシー！おもてなし』でも登場した「ガラガラ」は、みたま商店会年末の大抽選会の偽装も絡み志の輔さんの創作落語を横内さんがアレンジをしている。

人の嫌な部分や欲もチラチラ見せつつ真心は必ず伝わる優しさが込められている作品。
志の輔さんの落語だけでも聴いたことはないけど面白いと思う。面白い作品に横内さんのアレンジとスパイスが加わり、
酒井さん＆扉座の皆さんが立体化することにより鹿の呪いって何だよ！とツッコみ。役所ならやりそうだよねぇ～と思ったり、設定は商店会だけど、誤ったことを隠蔽して墓穴を掘る。ことは良くあることだと思う。
表面的な綺麗のみの作品ではなく、人間らしさ、人にはいろいろな面があることを表現していて懐の深い作品だった。
守りたいことがあるからズルくなったり、嘘をついたりして他者や自身を傷つける。
真心や誠意が残念ながら伝わらないこともあるけど、嘘のない綺麗な心は絶対に伝わると感じる作品だった。

有馬さん、犬飼さん、新原さんのタップに驚き。
鈴木利典さんの附けに併せて岡森さんが飛六方や「義経千本桜」の狐ではなく鹿を演じビックリ。

コーラス隊はボランティアシンガーも加わり大規模な歓喜団となり「歓喜の歌」を歌う。
ゴスペルは鈴木理沙さんと江原由香さんのパワーヴォーカルで「ジョイフルジョイフル」を歌う。
最後はコーラスとゴスペルの融合で感動以外の言葉がない。

ボランティアシンガーとして参加した友人が楽しそうに歌う姿と芝居（台詞あり）も観られた。

まだ11月なのに終演後、大晦日モードからしばし抜けられなかった。

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