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染模様恩愛御書 [歌舞伎]

通し狂言『染模様恩愛御書 細川の血達磨
2010年3月6日(土)~2010年3月26日(金)@日生劇場
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2010年3月17日(水)18:30 1階D列6番
2010年3月26日(金)13:00 2階I列11番

【ものがたり】ちらしより
 

大川友右衛門は細川家の小姓・印南数馬を恋慕うあまりに、武士の位を捨て、細川邸に中間として奉公するようになります。
二人は衆道の契りを交わし、数馬の父の仇である横山図書を討つべく、兄弟の義を結びます。
 やがて友右衛門と数馬は、見事図書を討ち果たしますが、争いの末に起こった火事により細川家の宝である御朱印状を入れた宝蔵へ火が移ってしまいます。友右衛門は御朱印状を守るために、火の中に飛び込み…。

出演者:
市川染五郎  大川友右衛門
片岡愛之助  印南数馬
市川 猿弥  横山図書
市川 春猿  腰元あざみ
上村 吉弥  細川奥方照葉
市川門之助  細川越中守

観に行かないつもりだったんだけれど、いつもお世話になっているブロガーさんのブログを読んで、どうしよ。どうしよ。となり、ぴあでディスカウントチケットの発売があると教えていただいたので、やっぱり観に行く事にしました。
ディスカウントチケットなのに前から4列目で、端の席だったけれど、花道よりで今まで、花道の側で芝居を観た事が無かったので、とってもラッキー

日生劇場って回り舞台が無いんですね。知りませんでした。
大きい劇場なのでてっきりあるものかと思っていましたが、イヤホンガイドで話をしていました。
でも、上手いようにセット展開をしていたので、さすがだな!と

最初は(途中も出ていらっしゃいますが)講談師の方から話の説明が入り、初めて講談師の方を拝見しましたがとっても聞きやすかったです。

衆道の話しだという基礎知識しかなかったので、もっとどろどろとした作品になるのかな?と思っていたら違っていました。
歌舞伎では少ないラブシーンはありましたが、観ていて嫌な感じのものではなく、少々笑いが込められたラブシーンで照明なども紫を使い歌舞伎座では考えられない照明でした。
当時って衆道って認められていたのかな?確かイヤホンガイドではあまり認められていないといっていたような。
それにしても細川の殿様は、二人の衆道を認め、数馬の親の敵である図書仇討ちの為に友右衛門に預けるなんて何と心が広いんでしょう。

二人は、兄弟の契りを結んでから4年で数馬の父の敵である図書を討ち本懐をとげるけれど、図書が放った、火のついた矢で蔵が焼けてしまいその中には、徳川家康公から頂いた物があり、それが消失をすればお家断絶、友右衛門は命がけで守ったけれど、火の中で逃げられず切腹をし、腹を切った中に徳川家康公からの書状を入れ発見された。
忠義と愛の物語だったけれど、何だか物悲しかった。

で!今回観に行った最大の理由は、やっぱり芝のぶさん。
歌舞伎座では、あまり大きい役はありえないので、歌舞伎座以外の公演は本当に大きい役や台詞量の多い役があるので、本当に嬉しい。
芝のぶさんの役どころは、横山家妻いよと大川妹きく。
いよの時は、病弱と言うこともあり(横山図書を嫌って)弱弱しく、儚げに演じられ、
きくの時は、可憐で印南図書に虐待をされても耐えしのぎ、どちらの役も可憐で健気で儚げな芝のぶさんを堪能する事ができました。

台詞量も多いし、一人舞台に立っての演技。
これを観られただけでもとてつも無く幸せでした。

同期である春猿さんと芝のぶさん絡みは無かったけれど、同じ板の上に上がっているの初めて観ました。

こんなに長い時間素敵な芝のぶさんを観られるのならもう一回、もう一回と通いたくなるけれど、まぁ~それは無理なので、またの再演で同じ役を演じられるのなら必ず観に行きます。

《追記》
観に行かないつもりだったのに、千穐楽観に行ってしまいました!
3/20に芝のぶさんが本番中に怪我をされたと聞いて心配だったので…
そんな事微塵も感じない演技でした。


千穐楽のスペシャルと言うことで、火事場のシーンに一の蔵と言う設定で、2階席に友右衛門が来てくれたり、(もちろん1階席にも降りて、花道に上がる時にお客さんの手を借りて上がったり)、友右衛門切腹のシーンは、物凄い金テープの量(火の粉)が降ってきて、次の検分のシーン、床がピカピカしていて、水浸しって感じでした(笑)
カーテンコールではピンクテープが大量に降ってきたりと、千穐楽ならではの演出がありました!
出来れば、カーテンコール全役者さんが挨拶に出てきてほしかったなぁ~と言う気持ちもあったけれど、観に行けて良かったです。

筋書きが売切れてしまったようで、友右衛門さんからお詫びのメッセージが張り出されていました!
直筆なのかなぁ~
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久々にいつもお世話になっているブロガーさんにもお会いできたしね。


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さくら

当日引換券、平日夜でもすごく良い席だったんですね!いいな~。
花外と言っても、歌舞伎座ほど舞台が横長ではないから見やすそうですね。
芝のぶさん、ホントに素敵ですよね♪
あの演出もおもしろいけど、オーソドックスな歌舞伎として
上演してもおもしろい脚本なんじゃないかな、と思っています。
by さくら (2010-03-18 23:58) 

まなひ

さくらさん>さくらさんのお陰であんな良席で観られましたm(_ _)m
花道もとっても観やすかったです。
お~あんな近くに染五郎さんや愛之助さんがいるぅ~ってドキドキしちゃいました(笑)

>オーソドックスな歌舞伎として
上演してもおもしろい脚本なんじゃないかな
そうですね。それもまた観てみたいですね。
by まなひ (2010-03-19 10:20) 

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